様々な温度計の校正方法とそれぞれの方法の特徴

温度測定は家庭生活や会社などの職場においても頻繁にお世話になることは珍しいことではありません。家庭生活においては体の調子の悪いとき、特に子供の具合が悪いときなど体温計はかかせません。リビングの暑さや寒さで感じるときにエアコンを入れる基準にしたり、お風呂の適温を知る為に測定することはどこの家庭でも一般的に行われていることです。会社などでも、生産ラインの至るところで管理はしますし、食品や医薬品の製造に携わっているところは特に厳重に測定管理を行います。このような重要な装置は精度が命ですので定期的な校正は欠かすことができません。壊れて正確な測定結果を出さない装置では不良品の山ができてしまいますし、誤って出荷でもされて一般消費者の手に渡れば大変な問題を引き起こすことにもなりかねません。

校正の簡単な方法は専門の業者に依頼しよう

校正は、使用する頻度や環境によりますが少なくとも年に一度を目安に実施しましょう。外部の業者に委託することで当然費用の負担は発生しますが品質を維持して不良品を作らないようにするには必要なお金です。基本的に温度の高いものと低いものを測定する場合は高額になります。そして特殊な場所での使用や特殊な製品を測定するものも高額になりがちです。マイナス100度を下回るもの、鋼鉄も溶ける1,000度を上回る場合や放射線関連は高額になりやすい代表です。また、業者に依頼する場合は装置を送る必要がありますので、輸送費や梱包代なども発生します。もちろん装置を送れないほどの大きなものや特殊なものは業者に出張してもらう必要がありますので、交通費だけでなく宿泊費も含めた費用が必要になってきます。

自分で行うにはどのような方法があるのでしょうか

手間として最も、簡単なものが標準温度計を使う方法です。正確な装置を手元に置いておいてその装置との相対比較で精度を調べる方法です。装置を一台業者にて校正を行ってもらいこれを標準器として他の装置と比較して調べる方法です。2台目以降は自分で行えますので費用を軽減できます。また、標準器を手に入れるために業者に依頼せず新品を購入する方法もあります。業者に送って実施する場合と新品の購入の安いほうを選ぶと言う考えです。氷と沸騰水を使用する方法があります。融けかかった氷の温度は0度ですし、沸騰しているお湯は100度ですのでこの特性を利用します。但し、水は蒸留水などの混じりけの無いものを使用することと測定場所は気圧の影響のない標高のあまり高くないことが必要です。